超バラ研:日記2

バラエティヒーローや顔出し着ぐるみ関連の情報のブログです。

ネタバレで罰金刑の判例で大きな影響が出てきそう

漫画のネタバレを文章で記載した男性が著作権法違反で逮捕され、セリフや内容の無断転載の罪で罰金50万円となったことがニュースになったのですが、漫画の絵の掲載無しで文章のみのネタバレであることから、著作権法で定義されている引用の合法範囲が曖昧である影響も相まって、大きく響くものになっています。ネタバレは漫画・アニメ・映画・ドラマ・ゲーム・小説などの結末を明かすことを意味しているのですが、結末及びそれとは無関係の内容のセリフも無断転載を行ったことから、文章によるネタバレが“海賊版”認定されたようです。

日本の著作権法における引用は“文章”のみを前提にしていることから、絵や動画の引用をするために、事実上、別途権利者及び著作隣接権者からの許可が必要となっている状況です。
日本では絵の引用目的での許諾が困難なことから、文章のみのネタバレサイトも結構増えてきているようです。漫画の絵が掲載されていなくても、文章のみの場合で海賊版サイト認定もあります。
著作権侵害サイトのリンクを張っただけで逮捕される“リーチサイト規制法”で、文章のみのネタバレが記載されているサイトをリンクしただけで逮捕される可能性もありえそうです。

日本の著作権法は営利目的なら非親告罪ですが、利益を得ていない“非営利”目的であっても親告罪で懲役10年以下・罰金1千万円以下及びその併科であることから、微罪であっても懲役10年・罰金1千万円になる可能性もある厳罰になっています。利益を得ていなくてもSNSサイトでイイネの数を稼ぐための行為も拡大解釈で非親告罪の対象となる可能性も高そうです。
アフィリエイト収入を目的としていない非営利サイトも、有償著作物だけでなく“無償著作物”からのネタバレ文章の無断転載が記載されていれば親告罪で逮捕可能となっていて、非営利でも営利目的と同等の厳罰となっています。

特に違法ダウンロード厳罰化で“引用”の合法要件を満たしていない“有償著作物”からの引用としての画像が含まれているPDFファイルなどのダウンロードの反復的・常習的なダウンロードの場合に限り、事実上の非親告罪化が実現したことで、ブラウザによっては自動的にダウンロードされることから、PDFファイルのダウンロードが困難となった影響も予想以上に大きくなりそうです。
バラエティ番組やドラマのシーン情報を行っているサイトも、違法ダウンロード厳罰化及びリーチサイト規制法施行をきっかけに引用目的の画像を削除したこともあり、日本では事実上画像の引用が困難であることが伝わっています。

ネタバレサイトは引用の要件を満たしていれば犯罪にならない“無断引用”が多いことから、無断引用取り締まりのために引用要件を満たしていても“結末”などの内容を引用したり、権利者が望んでいない引用を一切禁止するなど更なる厳罰化への道を進みそうです。
ツイッターでは無断転載画像ツイート及び権利者の名前の箇所の削除など一部改変した画像を記載したツイートをリツイートをした利用者が多数逮捕されたこともあり、ボットアカウントなどによる無断転載ツイートなどからの文章のみのネタバレをリツイートした理由で逮捕されることも大きいです。

ネタバレで罰金刑となった判例の影響で、日本語版ウィキペディアの項目の大幅削除も出てきそうで、ニュース記事サイトもネタバレ対策で番組などの内容と無関係の画像掲載あるいは画像掲載無しのニュース記事が増加しそうです。
ネタバレサイトへの広告掲載も著作権侵害幇助であることから、ネット上の広告関連も大きな影響が出てきそうです。

今後はコラ画像などひぼう中傷目的及びわいせつな内容の著作物の非営利目的の著作権侵害非親告罪化やAIを使用した著作権侵害目的の利用の完全違法化など著作権に関する厳罰化もありえそうです。