超バラ研:日記2

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苛烈な全著作物の違法ダウンロード厳罰化

昨日、全ての著作物の違法ダウンロード厳罰化が施行され、世界一厳しい日本の著作権法が更に厳しくなりました。
映画やゲームなどの動画と音楽の厳罰化施行当初は親告罪で、改正前の逮捕者がゼロでした。
違法ダウンロードの更なる厳罰化のきっかけとなったのは漫画村事件で、漫画の海賊版対策として漫画だけでなく写真集など画像・論文や小説など文章・フォントなどプログラム等といった全著作物を罰則対象とすることになりました。

TPP関連の著作権法改正に合わせて有償著作物等の海賊版だけでなくわずか数ページの書籍・雑誌からの無断転載画像を反復・連続ダウンロードしたら逮捕できるように事実上の“非親告罪”となり、無償著作物の違法ダウンロードも訴訟可能となる厳罰となりました。権利者に被害を加えた場合は親告罪による刑事罰があり、金銭的な被害の他に”好奇心を満たす目的”によるものなど非営利の犯罪も対象となるようです。


TPPに合わせた改正著作権法に合わせて同人誌など二次創作は有償著作物であっても親告罪のままという例外が適用され、それに合わせて全著作物ダウンロード違法化でも二次創作を除外する差別化がなされ、悪質なコラ画像やわいせつな同人誌の無断転載を何度ダウンロードしても罰しない恣意的なものとなり、ツイッターなどSNSで差別・ひぼう中傷目的やアイドルに対する冒涜目的でのわいせつな内容など悪質なコラ画像の違法アップロードが更に増加する可能性も深まりました。
二次創作の存在がTPP施行以降著作権法の更なる厳罰化の余地を与える重要なものとなりました。

コスプレの画像では、コミケなどで見られる『仮面ライダー』シリーズのキャラクターなど無許可で本物そっくりの海賊版スーツを着用した顔を出さないコスプレイヤーの画像のダウンロードは完全違法化されました。
コスプレイヤーSNSで公開したキャラクターのコスプレ画像のダウンロードは、パロディなど二次創作で合法か衣装の盗作・剽窃として完全違法化されたのかが不明瞭となっています。

正当な引用と見なされたキャプチャ画像や著作権侵害画像が写り込んだスクリーンショットの保存など軽微なもののダウンロードや違法動画のストリーミング視聴は対象外となったのですが、20数年前に“引用”と称した無断転載や数年前から出典を明記しないでネットニュースのスクリーンショットを貼り付ける無断転載が流行したことで、引用と無断転載が曖昧且つ正当な引用と認められる条件が非常に厳しいものとなっていることから、正当な引用と見なされるかどうかは最高裁判所からの判例が出ないとわからないものになっています。
NHKの番組は視聴するために受信料を支払うことが必須となるため、事実上の有償著作物となっております。

成人向けコンテンツなどの違法ダウンロードで逮捕されたとき、特に“好奇心を満たす目的に限り単純所持が禁止”された18歳未満の水着グラビアの違法ダウンロードで逮捕される事件が起こった場合、大々的にマスコミに報道される可能性も高そうで、アイドル業界・出版業界に大きな影響が出てきそうです。

絶版となった書籍・雑誌及びアーカイブサイトに保存されたサイトからの画像・文章のアーカイブの権利者の許可無しのダウンロードも厳罰化されたことから、TPPに合わせて著作権保護期間が延長された上に戦時加算据え置きが実現したことによる死蔵化・孤児著作物の増加が更に加速化することになり、日本では著作権保護期間内に権利者の著作権放棄によるパブリックドメインが認められない上に、権利者が他の権利者に著作権の譲渡又は他の権利者に著作権の帰属をしないと放棄できないことも影響が強くなりそうです。
ゴジラ』や黒澤明監督作品などの映画の著作権保護が終了する前に、今後の著作権法改正で著作権保護期間が100年になりそうな予感がしそうです。
’18年12月30日にTPPが発行・施行された想定外な奇跡により、翌19年1月1日のパブリックドメインの日で著作権切れとなる予定だった書籍・雑誌・音楽商品などの著作権が厳罰化にあわせて保護できることに成功し、今回の全著作物ダウンロード違法化で死蔵著作物に対して更に厳格な著作権保護がなされるようになりました。

ユニコードコンソーシアムでユニコードに絵文字を追加するための申請PDFファイルでは、書籍・雑誌など“有償著作物”からの画像引用が必須となることから、厳罰化されたことで、閲覧するためにPDFを保存しなければならないことから、日本人だけは事実上有償著作物からの引用か無断転載か不明瞭の画像が一部含まれるPDFファイルの閲覧が不可能且つ低画質画像によるわずか数ヵ所の画像引用のもののみが合法で閲覧できることとなったことも響きそうで、他のサイトPDFファイルの中身が無断転載かどうか確認も困難となりました。

権利者に被害の無い場合で反復・連続保存による非親告罪化が適用された有償著作物からの無断転載画像の違法ダウンロード逮捕で、実は民放TV番組のキャプチャ画像など無償著作物の画像だったというえん罪も起こりやすくなりそうです。

違法ダウンロード厳罰化当初はDVDなど映像商品・ゲームソフトは違法ダウンロードの罰則で厳格に保護するが“再販制度は認めない”という二重基準による著作権保護となったのですが、法改正後は再販制度が適用される書籍・雑誌も違法ダウンロード罰則対象で厳格に保護されることとなり、再販制度が認められない映像商品との差別化で立場が逆転しました。

本来懲役10年以下・罰金1千万円以下の違法アップロードはお目こぼしにするが、懲役2年以下・罰金200万円以下の違法ダウンロードは改正以前は逮捕者ゼロであっても更に厳しく罰する方針に転換したことが歴史上の大きな出来事となりました。