10月13日にフジテレビ系列のコントバラエティ『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』が放送30周年となりました。前身番組『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば』の木曜PM9:00台から土曜PM8:00台に移動し、『オレたちひょうきん族』以来1年ぶりのコントバラエティ枠の復活となりました。
1990年代前半は『だいじょうぶだぁ』『ドリフ大爆笑』『やまだかつてないテレビ』『みなさんのおかげです(第2期)』『ごっつえぇ感じ』などといったフジテレビのコント番組黄金期となったもので、バラエティヒーローものや顔出し着ぐるみコントなどが多数生み出された古き良き時代でした。
メインコントの【ナン魔くん】は、当時『悪魔くん』の大ファンだった自分にとって興味深い内容のヒーローものコントで、悪役であるマモー教の教祖マモーとちはるさん扮する相棒のミモーや配下の妖怪たちと戦う内容で、ストーリーはタケちゃんマンの路線を踏襲したものとなっています。
初期の妖怪は内村光良さんがマモーとの兼役で演じていて仮面ノリダーに近い路線だったのですが、1ヶ月後にマモー・ミモーとナン魔くんたちが対決するタケちゃんマンに近い路線に変更されました。
中盤からはマモー十勇士などのゲスト妖怪が多数登場しました。
毎回の対決シーンではミモーがクリームや粉で顔を汚さないように必死でがんばっていた記憶があります。
マモー・ミモーコンビは人気を集めたことで、キャラソンCD『マモー・ミモー野望のテーマ~情熱の嵐~』の発売も実現しました。マモー教新幹部のムモーも登場しました。
脇役キャラではナン魔くんと共に行動するメフィストや、ナン魔くんの同級生・キック君なども忘れられないです。
講談社『コミックボンボン』では水木しげる先生の『最新版悪魔くん』が連載されていたつながりからレッドカンパニー所属の水谷謙之介先生が『ナン魔くん』を連載したことも話題となり、やるやらクエストやスーパー2などのコントのキャラクターが登場する『天界の勇者ナン魔クエスト』も登場しました。
ナン魔くんは同時期の『やまかつ』の牛若丸子や『みなさんのおかげです』の仮面ノリダーV2と共にフジテレビのバラエティヒーロー路線を支えてきたのが大きいものです。