超バラ研:日記2

バラエティヒーローや顔出し着ぐるみ関連の情報のブログです。

たった1枚だけでも合法的に画像の使用許可を得るのは予想以上に困難

前のブログ記事で、TPP発効前の著作権法改正で二次創作を非親告罪の対象外にしたのと引き替えに、非営利・無償での権利者の許可無しのアップロードなどの微罪も含めて懲役10年以下・罰金1千万円以下の厳罰が据え置きになったことを書き込んだのですが、世界一著作権法が厳しい日本にとって、画像のアップロードの許可を得ることは非常に困難であり、権利者側から使用許諾を拒否された時点で完全にアウトとなるものです。

10数年前にmixiのコミュニティでライブアイドル兼声優桃井はるこさんのファンコミュのためにトップ画像使用許可を得るために当時の所属事務所の許諾を得るためにメールで連絡をしたのですが、断られたのを思い出すものです。

コスプレックスの一員で女優の小林有子さんのmixiコミュニティのトップ画像の使用許諾頼を得るために、10数年前に当時の所属事務所に連絡したこともあるのですが、事務所のマネージャーの方が許可を得ることができた場合に事務所側の指定の画像を用意する約束をしたのですが、その数年後に有子さんは事務所を辞めて一時芸能界を引退したことで、結局許諾を得られなかったのはつらいものでした。
有子さんの芸能活動再開後、許諾が無ければトップ画像を貼られないのが意外と大きいものになっています。

mixiコミュは現在もトップ画像の有無で参加者数に大きく響く現状になっていて、トップ画像無しのハンデは著作権法遵守であればあるほど更に強くなるものです。許可を得ないまま画像を貼った場合に懲役10年以下・罰金1千万円以下となる可能性も高いので、たった1枚画像を貼っただけの微罪であっても日本では窃盗以上の凶悪犯罪扱いとなっています。許諾を得られなかった時点や掲載許可を待ち続けても報告が来ないまま芸能人が引退した場合にアウトになったショックは予想以上のもので、事実上日本が世界一著作権法が厳しいものであることを象徴していて、それでも遵守しなければならないものです。

日本のネットユーザーはmixiツイッターなどのSNSで権利者の許可無しのアップロードを気軽に行う傾向が年々強まっていて、日本の著作権法におけるターニングポイントとなった動画や音楽の違法ダウンロード厳罰化施行後の有償著作物等の違法ダウンロード罪の逮捕者はあまり見られないことと、実は漫画家などの権利者が世界一“二次創作”に寛容であることも総合的に大きいようで、日本の著作権法のルールを守っている人々にとっては馬鹿を見せ続けられる現状になっています。
非親告罪導入前に行われた別の著作権法改正はAI利用のみ緩くしただけで、これが事実上のフェアユースを導入する最後のチャンスでした。

自分のHPやブログ記事に画像が貼っていないものが多いことから、画像の有無でサイトの価値が決まる暗黙のルールになっているのも大きく、懲役10年・罰金1千万円の併科が怖い自分にとって、画像の引用のための許可を得るまっとうな方法を得ることが遥かに困難な現状が大打撃を与えているものです。

ネットニュースの引用文が本人の文章を上回る無断転載ブログやまとめサイトが10数年間で急増したり、昨年の漫画海賊版サイト事件がきっかけなどで日本国民の著作権法遵守意識がほぼ崩壊しているのを感じさせるようです。

著作権の厳しさの範囲を各国の“取り締まり”のみで見る人々が大きいことから、違法ダウンロード厳罰化以前に厳格化している著作権法がますます厳しくなっていて、違法ダウンロードの罰則拡大方針を掲げたことで、今後もさらに厳しくする方針になっています。違法アップロードの罰則強化の声も上がっていて、無期懲役に刑期を上げたり、TPPで対処できなかった箇所の非親告罪化もありえそうです。

個人サイトやSNSにある画像やテキストは引用か無断転載かが曖昧且つ世界的に類を見ない違法の幅の増加に合わせて、罰則拡大適用施行後がネット上でのターニングポイントになる可能性も高いから、日に日に法律家や漫画家などの反対の声が多くなってきているので深刻な状況になっているものです。

営利目的の悪質な二次創作を非親告罪の対象外にし、非営利の二次創作など軽微な著作権侵害行為もこれまで通り親告罪で厳罰に処せるようにしたことの影響が遥かに大きいもので、わいせつな同人誌販売など悪質な営利目的の二次創作を非親告罪化対象にしてほしかったと思うものです。